「ぽ」の一音だけで言い返してきた回
当時は電車が1時間に2本しかないところに住んでいたので息子は電車が7分に1本くる私の地元では大はしゃぎしていました。年長の今はプラレールよりトミカ派です。
踏切が特にお気に入りでいつまでも眺めていました。ある時、姪っ子たちも私の実家に来てくれたので夕食は焼肉でも食べに行こうかという話になりました。店の予約時間に間に合わないから踏切見物を切り上げるよ、と息子に言ったら
「ぽぽぽぽぽぽ！ぽぽー！ぽぽ！ぽぽぽぽ！」
と「ぽ」一音だけを使ってかなり雄弁に言い返してきました。息子はとても表情が豊かな子で発語が遅くても察してもらえる事が多く、その時も側にいてくれた私の母が「ぽ、しか言ってないのに何が言いたいのかほぼ分かるわ！」と言って爆笑。
私の両親は今時珍しく孫が7人いて比較サンプルがたくさんある方です。息子に関して孫の中でもぶっちぎりで面白くて忘れられないエピソードが多い、と言っています。
(当時は未診断だったのですが)とにかく切り替えが下手で変化を嫌ったのは自閉症由来だと思われます。今も踏切好きの名残はありますが「○○に行こうね、踏切にまたねって言おうね」と促すと「踏切バイバイ！」と言って大人しく去る事が出来ます。知的障害を伴う自閉症でも彼なりに成長をしています。
