決めかねる

ダイソーで買ったパンダ柄のノートに書いておくようなことを書きます。すごくタイポが多いです。

他人に対する抑圧

 

町/ 公私混同な感じなんですよ。で、この映画はそこの所に重きを置いているですよ。

ー へぇぇー。

町/ 政治的な所よりも。て、いうのも、シナリオライターが、「ミルク」っていう映画でアカデミー賞を取ったダスディン・ランス・ブラックという人なんですね。この人自身ゲイなんです。この脚本家が。
ミルクっていう映画は、サンフランシスコでまだゲイの人を見るだけで警官がぶん殴っていた時代に「私はゲイである」と、はっきり宣言して政治家になったハーヴェイ・ミルクという伝記映画だったんです。

ー はぁ。それで賞を取ってらしたんですね

町/ 賞を取って、君たちも隠すことはない。と、本当の自分であることを認めて、本当の自分として生きればいいんだと。
解放されよ。自由になろう。ということを訴えて、カミングアウトって事を言ったのがハーヴェイ・ミルクという人なんですね。

ー なるほどねぇ。ふうん。

町/ サンフランシスコはゲイのメッカとなったわけですけども、この映画は全く逆で、フーバーというのは全く逆で、自分がゲイであるというを認めることができないために、他の人達を監視したり縛ったり、他の人の自由を奪ってしまった男の物語なんです。

ー 町山さんも実はアメリカの議会にはそういった男の人もいっぱいいて、多少問題だと前もおっしゃっていましたもんね

町/ はい。本当はそうなのに、そうじゃないと生きるっていうことは、自分だけに嘘をつくだけじゃなく、他の人に対する抑圧にもなっていくんだという事を描いているんですね。

(略)

町/ でも、やっぱりフーバーという人は保守的だったんで、自分はゲイだったんだけど、それが認められないからsexは出来なかったと。

ー ふーむ

町/ それによって、逆に他の人達に対する、具体的にいうとキング牧師JFKがsexしているテープを盗聴したり、それで他の人たちを脅迫するという非常に歪んだ方向に進んだんだろうと。

ー あー。そうか。

町/ 他の人のsexを憎むという。

ー ほう

町/ 自由になれば良かったのに。自分が自由じゃないと他の自由を抑圧するんですよね。

 この状態を美しく描くやおいやBLは現実を抑圧する様な気がしてならない。古くから素直になれない推しカプちゃん萌えーってのはありましたが価値観がアップデートされないのはなんかやだなと思いました。