決めかねる

ダイソーで買ったパンダ柄のノートに書いておくようなことを書きます。すごくタイポが多いです。

ベスト五輪の開会式


19分あたりにキュクラデスの頭部が出てきてから35分くらいまでが至福。

キュクラデスの頭部に直線や様々な図形が投影され数学の歴史を表し付きと地球の軌道が表示された後で頭部が割れて中から次々と彫刻が飛び出してくる。彫刻の技法がどのように進化していったのかが分かる。最後、その彫刻も分割されそれぞれのパーツに現在のヒトの姿が映し出され立方体の上で動く実際の人物が登場し人体の動きの美しさを称える。あまりの素晴らしさにもう絶叫するしかない。

その後、壁画や壺に描かれた人たちが次々と登場する。その当時の最新技法がどんなものであったのかが分かる。横向きの顔しか書かなかった時代、彩色はこういうものが流行っていたなど具体的な事が分かる。古代ギリシアからビザンチンを経て細密画に移行しオスマン帝国から独立した時期は華やかな民族衣装が描かれ直後にまた白黒に戻る。映画ができたから。やがて色がつき画素数が上がりパレードの中の時間も2004年に追いつく。

すごい。ショーの完成度やエンターテイメント度合いはロンドンや北京の方が上なんですがどちらも自分の国はこういう所です!という段階にとどまっています。でもアテネ五輪の開会式は数学と芸術がどう進化したのかを表した国を超えたスケールの素晴らしいショーだと私は思います。