決めかねる

ダイソーで買ったパンダ柄のノートに書いておくようなことを書きます。すごくタイポが多いです。

矜持と祈祷

津原泰水の本が幻冬舎から出なくなった件について。
百田尚樹さんの「日本国紀」批判で出版中止 作家が幻冬舎を批判 - 毎日新聞

 作家・百田尚樹さんの著書「日本国紀」(幻冬舎)を批判する投稿をツイッターでしたことで、「幻冬舎から刊行予定だった文庫本を出せなくなった」と作家の津原泰水(やすみ)さん(54)が訴えている。既に幻冬舎から単行本で発売されている津原さんの小説が今春、同社から文庫化される予定だった。が、作業が大詰めとなった今年1月、同社の担当編集者から「(日本国紀の)販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない」と伝えられたと主張する。幻冬舎側は毎日新聞の取材に、「文庫化を一方的に中止した事実はない」と否定する一方、日本国紀への批判をやめるよう津原さんに働きかけたことは認めた。

私は息子が自閉症と診断される前から、ほんの小さな子供の頃から権力者を上位自我として少数派をイビってキモチイイイ!!となっている人や現実に屈服しているだけなのに理想論を腐す人が嫌いでした。あそこまで醜いものは世の中に存在しない。

そして自称現実派の人たちは俺たちは現実派だから不寛容で構わないんだ!逆らう奴は痛めつけてやる!という態度を取っていてそれを恥じることがない。

結局、早川書房津原泰水の本を出してくれることになって早川での担当編集があの伊藤計劃を見出した人で彼が編集者としての矜持を込めてこの本の帯は「この本が売れなかったら編集者辞める」と名前入りで書きました、とツイートしたら幻冬舎の名物編集者がその早川書房編集者に対して祈ってどうすんだプギャー的な煽りを入れているのを見てそりゃ出版不況にもなるだろうと心底思いました。

買いたくなる本がもう作れないんだね…。